top of page
  • 執筆者の写真suzunonehari

症例報告、頚椎症とか複雑性PTSDなどいろいろ。

更新日:2022年11月7日

色々な症状を持っていた患者さんの症例です。


患者:30代女性

治療頻度:週に2回〜月に1度、3年間


症状と治療理由

第二子をご出産後、寝込んでしまうほどの疲労感や体のだるさの改善を目的に鍼灸治療を始める。


既往歴

ご出産されたあとだからと思いきや、お話をお伺いすると出産する何年も前からで、

病院に行っても検査上問題はなく気の持ちようと言われたり、慢性疲労症候群や自律神経失調症と言われたり、とのことでした。

問題ないと言われても、実際には起き上がれなくなるときもあり、年に数回ほど救急車を呼んだこともあるとのこと。


なかなか理解してもらえない辛さもありますよね。


西洋医学では検査上問題なく治療ができない症状ほど、お身体全体をみる東洋医学の本領発揮だったりします。


治療内容、治療経過

鍼灸治療は、東洋医学の診断をもとに、産後と元々の弱い体質を補うための治療から初めて行きました。最初は好転反応が重くでて鍼灸治療後はさらにだるくなることもありましたが、治療を続けていくうちに活動的にもなって行き、1年半後にはお仕事も始められるようになってきました。

それでも週に1、2度は起き上がれなくなってしまったり、季節の変わり目には寝込んでしまうと言う時もありました。


少しずつよくはなっているものの、あと一押しというときに、患者さんの両方の肩甲骨の間に気になるボテッとしたコリを見つけそこにプチルート鍼(かなりかなり弱いルート治療)をやってみました。


治療直後から大きな変化が現れました。

治療後は、ぐったりしたけれど心地の良い疲労感。

目は覚めているのに、夢は見ているような感じで、その夢がトラウマを解放しているような感じだった、とおっしゃっていました。


その後も、週に1度このような治療を行っていき、心身ともにぐんぐんと駆け上がるように回復していきました。

たくさん活動的に過ごされたあとは疲労感で休まれることもありますが、それは「体力回復のための想定内」とおっしゃって体調調整に努めてらっしゃってます。


 

産後の不調はきっかけであって、フタを開けてみたら色々な複雑な症状が隠れていた、隠していたお身体でした。

現在も引き続き治療は続けておりますが、

ご本人も治療効果を実感され、そして治療だけでなく、色々なことに前向きに取り組まれていらっしゃり鍼灸師として大きな喜びとなリました。






閲覧数:16回0件のコメント

最新記事

すべて表示
bottom of page