• suzunonehari

症例報告、歯の奥のほうのズキズキ。

右歯の奥のほうがズキズキするという患者さん。

歯科医院に行っても「虫歯なし、異常なし」と言われました、だけど痛い。

違う歯科医院に行ったら、被せ物の下に虫歯があるかもとなり、現在被せ物を一旦剥がしての治療中とのこと、それでも痛い。

どれくらい痛いのかというと、眉間のシワが4、5本になるくらい痛がっています。


最近よく刺す咬筋を緩める鍼もするにしても、うーむ。

まずは脈診、いつも通りの瘀血の感じ。

そして、体表観察。


足の大衝(たいしょう)というツボに左右差がありました。

右足の大衝だけ、ふっくらとむくんでいます。

大衝は気や血の流れと関係するところ。

歯が痛いのも右だし、ここに鍼を刺せば流れがよくなるかな、と頭の中で考えつつ・・・

大衝は肝経のツボなので、その表裏の関係の胆経はどうかなとチェック。

そうしましたら、軽く触るだけでどこも痛がる痛がる。

特に痛がられたところが、絶骨(ぜっこつ)というツボ。


あ、そうだそうだ絶骨は髄会(ずいえ)だ!

と頭の中でポン!と手を鳴らした私。


東洋医学でいう「髄」は骨の奥にあって、骨格を滋養するもの。

髄が不足すると、金属を溶かすような激しい痛みがでる、とあります。

骨髄、脊髄、そして歯の奥にも歯髄というのがあります。


そして「髄会」というのは、髄の気が集まるところ。

それが絶骨という足にあるツボです。


ちなみに「◯会」という◯の気が集まるとされているツボは8個ありまして。

その名も八会穴(はちえけつ)と言います。


気会→気が集まるツボ、膻中(だんちゅう)といって左右の胸の間にあります。

そのほかに血会、脈会、骨会などがあります。

国家試験によくでます。「血会は以下の四つのうちどれか?」みたいな。




さてさて、患者さんの治療の話に戻りまして・・・

右の大衝、右の絶骨などに鍼をしてから、少し経つと患者さんが

「歯の奥が痛くなってきました」

むむ?痛くなってきた?、それは効いてきたとのことと続けます。

しばらくすると「痛みが治ってきました」と。

眉間のシワもなくなって、穏やかな表情になりました。


帰られる際は、「もう痛くありません」とにっこり。

この患者さんは、家でも時々お灸をするかたなので、右の大衝、右の絶骨に印をつけて、しばらくすると痛みがぶり返すかも、そうしましたらお灸をしてくださいとご案内。


2日後に近所を歩いていたら、この患者さんがいらっしゃったので予後を聞いてみました。

痛みは落ち着いているとのことで、よかったです。


患者さんへの体表観察、左右差や違和感を察することの大切さ。

改めて実感した治療となりました。


よこやま




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