- suzunonehari
古典からみる感情と気の関係。
最終更新: 2020年8月19日
「心身一如」
心と身体は一体であること。
気の持ちようといいますが、心や感情は、身体に影響を与えます。
それは気の変化によって、ということなんですが・・・いまいちイメージつかないというかたもいらっしゃると思います。
読み進めている『黄帝内経素問」の挙痛論編にて詳しく記載がありましたのでご紹介させていただきます。(ようやく上中下巻の中に行きました。先は長い)
「怒ると気は上る」
頭に血が上るともいうように、怒ると気は上に行きます。
血は気の働きによって流れて行きます。気が流れなければ血も動きません。
「喜べば気は緩む」
喜ぶことで気は和らぎ精神も安定、気の流れもよくなる。
ただし気が緩みすぎるのも問題、何事もほどほどがいいとのこと。
「悲しめば気が消沈する」
心の糸が引きつって、肺が上に持ち上がり、体の上部に気がいかなくなり、熱気が胸の中に鬱してしまうとのこと。
この胸の中というのは膻中(だんちゅう)という、乳房と乳房の真ん中にあるところ。
いわゆるハートのところで、確かに精神的な疲れが溜まると反応が出るところです。
「恐れると気が下降する」
気が退き体の上部の気が閉塞し、体の下部に集まって膨満する。
恐れると怖くて足が動かない、ということかな、と。
「驚くと気が乱れる」
精神が不安定になり、思慮も一定しなくなる。
「労働すると気が消耗する」
過労すると呼吸が苦しくなり、汗が出る。
汗が出すぎるということは、体内の気が消耗していきます。
過労すると、体の外から中から、全ての気が出てしまうと言っています。
「思慮すると気が結ばれる」
思慮は考えすぎると、ということだと私解釈。
一つのことを考えすぎてしまうと、気が停滞してしまうとのこと。
どうでしょうか?
抽象的な内容のところもありますが、読んでいて確かになぁと納得するところが多々ありましたのでご紹介させていただきました。
養生のポイントとしては、なるべくフラットな心持ちが大切ということですが・・・
人間だもの、毎日色々な感情を抱えて生きていくのは当然です。
感情がどのように身体に影響を与えるのか、ということを頭の隅に置いておいて、いざという時のケアに役立てるのもいいかなぁと思います。

ニュー名刺。
イラストレーターのにのみやいずみさんに作っていただいたロゴを使用した名刺をようやく作れました。
やっぱりこの鈴ロゴ、かわいい。
末長く使える名刺がようやくできました。
よこやま