• suzunonehari

古典からみる夏の養生のハナシ。

最終更新: 8月19日

暦の上では夏になりました。

そんなわけで、夏の養生についてです。


東洋医学の古典『黄帝内経素問』では、季節の陰陽にしたがった生活や養生をおくることが大切と説いてます。


素問のなかの四気調神大論編では、夏の養生についてこう書かれています。


「少し遅く寝て、早く起きる。

気持ちを愉快にして、決して怒ってはいけない。

満開の花のように、体内の陽気を外に向かって開き発散させること。」


体内において陽気の働きは、神(精神や意識、生命活動をコントロールするところ)や筋を養います。


夏は天の気の関係で、陽気が高まる季節なので、

陽気は発散させて適度に保つことが大切なんですね。


さて、気になるのがなぜ「決して怒ってはいけない」とあるのか?

素問の生気通天論では、こう書かれています。

「人体の陽気は大怒によって逆乱し、経絡を通じなくさせ、血液を上部に鬱積させる。気血ともに乱れさせる」

ようするに、頭に血がのぼっている状態と思われます。

陽気の大噴火状態ですね。


さらに、陽気を発散しないとどうなるのか、ということなんですが

熱が胃にいきますと、胃熱となり、胃の調子が悪くなったり、皮膚病などになったりします。

胃の調子が悪くなると、口の周りにできものができるかたいらっしゃいます。


そして、陽邪旺盛で心身が病んでしまいます。

妄想でいらぬことを言ってしまったり、悪口を吐きまくってしまったり・・・

これも先ほどの、頭に血がのぼっている状態と通じるものがあります。


次に、鍼灸治療について。

通評虚実論では、

季節に合わせたツボの選びかたの記載があります。

夏は兪穴を多く使え、とあります。

兪穴は背中の臓器のツボのことなんですが、背中は陽の場所。

陽の背中にある兪穴を刺し、陽気を発散させなさい、ということと私は思いました。


まとめると、夏の養生は陽気を発散させていこう!ということなんですが、

このようなことを紀元前に書かれた書物に書いてあるなんて、つくづくとすごいなぁと思います。


その陽気の発散方法ですが

汗をかくこと。

笑うこと。

身体を適度に動かすこと。


時節柄、外で運動しづらいというかたも多いかと思いますが、

ゆっくりお風呂に入って、汗をかく。

面白い番組をみて、大声で笑う。

歌う。

ラジオ体操をしてみる。

などでも、陽気の発散になりますよ。


満開になった芍薬。

陽気の発散。


よこやま


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#東洋医学

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